第五回Hi! ku City選句結果 |
9点句 | ||||
クリスマス詐欺師ひそかにチェロを抱く | しぐなす | 特選 | 齋藤朝比古 | 詐欺師とチェロの饗応がいい。「ひそかに」はやや言い過ぎの感あるが・・・。 |
特選 | 松山たかし | 詐欺師とチェロの組み合わせがなんともいい雰囲気。 | ||
選 | 山口あずさ | 「詐欺師」が詩情を誘う。 | ||
選 | showmaru | もしバイオリニストとビオリストが揃えば、聖人さえも欺く弦楽四重奏が響くのか。 | ||
選 | 風狐 | |||
選 | 正明 | 何かこれも愛敬のある詐欺のような気がします。 | ||
選 | 江戸切子 | なぜチェロなのかはわからないが クリスマスに詐欺師が面白そうなので | ||
感想 | 白井健介 | 「チェロを抱く」のは別に「ひそか」でなくても宜いのではないかと…。 | ||
感想 | 美峰 | 詐欺師とチェロ? | ||
7点句 | ||||
金先生の裏声はげし聖誕祭 | しぐなす | 特選 | 山口あずさ | 金先生!いいですね。以前、偶然見た放送大学で、『ゾウの時間ネズミの時間』の本川達雄先生は、自ら作詞作曲した歌を朗々と歌っておられました。たいへんインパクトの強い画面でした。(目が据わってた。。。) |
特選 | 五十嵐秀彦 | ん?一読句意のつかみにくい句と思う。だがどこかひかれる。金先生とは何者。半島の人か。そして牧師さん? | ||
特選 | 草もち | キムソンセンという、誰だかわかんない固有名詞にやられました。 | ||
選 | 齋藤朝比古 | 金先生、いい味出してます。 | ||
感想 | 白井健介 | 「金先生」を私、存知上げないもので…… | ||
感想 | 美峰 | 激しい裏声と言われるとチャンバラ兄弟を思い出します (古すぎて若い人にはわからないか) | ||
6点句 | ||||
初日の出我が師は猫と青空と | 喜誉司 | 特選 | 白井健介 | 「青空と」にほんとに感心して……特選。 |
特選 | 子子 | 青空で突き抜けてもらえたので、特選。 | ||
選 | 正明 | |||
選 | 草もち | この間台湾に行ったのですが、台北の郊外に「猫空」という地名があって、妙に心惹かれました。関係ないけど。 | ||
感想 | 山口あずさ | 確かに、自然から学ぶものは多い。 | ||
感想 | 美峰 | 天国の猫なのでしょう。 全然話は違いますが神様の使いの猫という話はあまり聞いたことがないのですがそういう話ってあるのでしょうか? | ||
息かけて寒月みがく十二階 | 白井健介 | 特選 | (h)かずひろ | 浅草系大正ロマン。 |
選 | ぶう | |||
選 | 五十嵐秀彦 | 高層階の窓に息をかけて拭き採るとその向こうに寒の月が冴々と見えた。「寒月みがく」がうまい。 | ||
選 | しぐなす | なんで夜に窓拭き?という謎があって面白いと思いました。 | ||
選 | 江戸切子 | 十ニ階に何か意味があるのでしょうか 生活感があるものの方がよいかと.. | ||
感想 | 山口あずさ | 磨いている人は眼鏡を掛けているような気がする。で、ぜったい懐中時計を持っているに違いない。 | ||
感想 | 美峰 | 冴え冴えと冷たい月光。東京でさえも冬の空はきれいに感じますよね。 | ||
感想 | 水月 秋杜 | 都会の寒さと、ちょっと無機的な感じが出ていると思う。 | ||
自解 | 白井健介 | いまだ推敲中です…あしからず。 | ||
5点句 | ||||
林檎ごろん師系など問ふことなかれ | 草もち | 選 | 白井健介 | 誠におっしゃる通りと思います。「ごろん」が心憎いですねぇ。 |
選 | 子子 | 「林檎ごろん」で引き込まれました。 | ||
選 | 五十嵐秀彦 | ふっきれた良い句だと思います。でもちょっと迷いました。というのも類句を見たことがあるように思ったので。それが少し心配。 | ||
選 | 喜誉司 | イースターエッグだったら凄い!!? | ||
選 | 江戸切子 | 文芸に師系って不思議です この必要についてどなたか教えて | ||
感想 | 山口あずさ | 師系も交配の一種なのかと思った。 | ||
感想 | 美峰 | 林檎と師系? | ||
4点句 | ||||
ポインセチア理髪師よどみなく喋る | 齋藤朝比古 | 特選 | しぐなす | 小さな町の床屋さんの景が目に浮かんだので。 |
選 | 五十嵐秀彦 | あまりおしゃべりな床屋は嫌いですが・・・ | ||
選 | 正明 | 苦笑いしている顔が見えるような気も。 | ||
感想 | 白井健介 | これ、きっついっスよねぇ。 | ||
感想 | 山口あずさ | ポインセチアって、饒舌な感じがしますね。 | ||
感想 | 美峰 | なんで床屋さんや美容師さんはあんなに喋るのでしょう? あれはサービスなのでしょうか? | ||
感想 | 水月 秋杜 | 情景が浮かびます。疲れていてもいなくても、ずっと背後でしゃべり続けてるんだろうな。 | ||
豚二頭街に仕掛けて師走なり | 松山たかし | 特選 | 正明 | 師走には忙しい中にも、1年が終わるというどことなくホッとした雰囲気があるように思います。そんな感じが、愛敬たっぷりに現れた句。 |
選 | 齋藤朝比古 | なんかうれしくなるような迷惑さ加減。諧味あり。 | ||
選 | 子子 | とても師走の風景のように思えました。私は何をしかけようかな? | ||
感想 | 白井健介 | 「仕掛けて」というのはどういうことなのでしょう? | ||
感想 | 山口あずさ | 唐突に街中に豚が吊してあったら怖い。 | ||
感想 | 美峰 | 千と千尋の神隠しを思い出しました。 | ||
恋を終へやや小さめの日記買う | showmaru | 選 | (h)かずひろ | なるほど。 |
選 | 美峰 | そういうのが数冊あった気がする。 引っ越して捨てたけど。 | ||
選 | 草もち | 恋してないと書くこともないのよ、っていうの、よくわかります。 | ||
選 | 齋藤朝比古 | 「恋」とは終えるものではなく終るものだと思うのだが。「やや」に作者の強がりが見える。 | ||
感想 | 白井健介 | 何か嘘っぽい感じもしちゃうんですけど…。 | ||
感想 | 山口あずさ | 「小さめ」なのは、あれこれ考えなくてもいい出会いを欲しているからだろうか。 | ||
感想 | 夕茉 | <特選>自分も日記を書いているのでこの気持ちが良く分かります。難しいことは何一つ書いてないのに失恋の悲しさが静かに伝わってくる。とても良い句だと思います。 | ||
短日や理髪師に布掛けられて | 齋藤朝比古 | 特選 | 江戸切子 | 短日がきいている |
選 | 白井健介 | 「短日」が効いている。まぁ私の好みでは<日短か>と置きたい感じですが。 | ||
選 | (h)かずひろ | 臨死体験と言えなくもない剃刀の音。 | ||
感想 | 山口あずさ | 喰われたり。なんてこたぁないよね。「注文の多い理髪店」? | ||
感想 | 美峰 | 年越しにはやっぱり散髪してさっぱりしたいものです。 | ||
感想 | 正明 | 気になりました。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | うまいと思ったが、短日がきいているのかどうか。 | ||
3点句 | ||||
過去問を解く小春日の窓辺にて | つーやん | 選 | showmaru | 解法の糸口を見つけられないまま、暖かい日差しに包まれて過ぎていったモラトリアムな日々は帰らず。 |
選 | しぐなす | 「過去問」にホレました。 | ||
選 | 草もち | 「過去問」というなつかし単語に反応してしまった。「おーいお茶」の中高生部門にありそうな感じだが。 | ||
感想 | 白井健介 | 「過去問」で確かに通じるんだけど(会話上でなく)詩歌の用語としてはちょっと感心しないですね、私としては。 | ||
感想 | 山口あずさ | 受験、がんばってください。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 受験生がノートの隅にでも記したか。 | ||
感想 | 美峰 | ぼちぼち受験勉強も押し迫ってくるころ。 | ||
ゆずりはや数珠繰るごとき命かな | ぶう | 特選 | 喜誉司 | 命っていったい何なんだろう? |
選 | 子子 | 今の時期、ちょっと心に響きます。 | ||
感想 | 白井健介 | 「や」で切れて「かな」の結びはやはりまずいかと…。 | ||
感想 | 山口あずさ | ユズリハは新しい葉が出て古い葉と入れ替わるのでこの名が付いたそうな。<数珠繰るごとき命かな>と付くような気がする。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | つきすぎのようです。「ごとき」は避けたい。 | ||
感想 | 美峰 | どきっとしました。 | ||
一文字を学ぶも師なり初氷 | 正明 | 特選 | 美峰 | こたつでおばあちゃんに手習いでもしている光景を思い浮かべました。冬の厳しさの中に暖かさを感じます。 |
選 | ぶう | |||
感想 | 山口あずさ | わたしは、祖父に「ま」の字を教えてもらったときのことを鮮明に覚えている。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 教訓的 | ||
雪女郎職員室を素通りす | 齋藤朝比古 | 選 | 山口あずさ | 「逢いたかったのに。ちっ」と、センセ一が言ったとか、言わなかったとか。 |
選 | 風狐 | いい男がいなかったのか \(-_- )オイオイ | ||
選 | 松山たかし | 申し訳ないのですが、不思議感が不足しているような気がします。でもなんとなくイメージは広がるんですよ。 | ||
感想 | 白井健介 | 《雪女郎職員室に居座れり》とかの方が面白いのでは? | ||
感想 | 美峰 | 買ってくれる人がいないから? | ||
筒あけるときに音して師走かな | つーやん | 特選 | ぶう | |
選 | しぐなす | なんとなく面白いので。 | ||
感想 | 山口あずさ | 何の筒? 時節柄カレンダーか? | ||
感想 | 美峰 | なんの筒だろう? | ||
感想 | 正明 | 気になりました。 | ||
2点句 | ||||
逢いたくて聖しこの夜猫が降る | 子子 | 選 | (h)かずひろ | 巷にあふれているとはいえ、猫のかぶり過ぎには注意しませう。 |
選 | 松山たかし | 切れはどこでしょうか。私は「逢いたくて」で切って、「夜に猫が降る」ととりました。聖夜に猫が降るなんていいです。 | ||
感想 | 白井健介 | 「逢いたくて」が上常套で句をつまらなくしていると思いますが…。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | そうですか、猫が降りますか。それは面白いですが上五が安易か。 | ||
感想 | 水月 秋杜 | 猫が降ってくるほどの思い。 ユーモアもちょうどいい。 | ||
感想 | 美峰 | 流れ星になった猫 | ||
感想 | 風狐 | 一夜明けると一面の猫景色に (゚_゚;) | ||
感想 | 正明 | 気になりました。 | ||
感想 | 山口あずさ | クリスマスに猫をたかいたかーいして、寂しさを紛らわしている情景。かな? | ||
絶滅の昭和狼敏雄の忌 | 五十嵐秀彦 | 選 | 齋藤朝比古 | 良い悪いで語られる句ではない。琴線に触れるか触れないか。私には感じ入るところがあったということ。 |
選 | 子子 | 好みのワードが並んでいます。 | ||
感想 | かんな | みなさんの評価を聞きたい!句集「真神」のことを考えると、そのままやんという気もするし、「絶滅」と「忌」は同じトーンだろうと思う。でも句全体として、この句が一番印象的でした。 | ||
感想 | 美峰 | すみません。敏雄さんてどなたですか? | ||
幸せになれよといった口が寒い | 草もち | 選 | 山口あずさ | このぶっきらぼうさがいい。 |
選 | 美峰 | 先生の独り言でしょうか。 先生って大変な職業ですよね。 | ||
感想 | 白井健介 | ま、そうでしょうね。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 「口が寒い」と言わずにその意を伝えたいですね。 | ||
感想 | 夕茉 | 特に難しいことは書いてないけど寂しさがよく伝わってくる。とても素直な句だと思います。 | ||
感想 | 齋藤朝比古 | もう少々ハードボイルドタッチな表現にしてほしかった。シチュエーションは好みだった。 | ||
感想 | 水月 秋杜 | 言った本人の実感なのかな。 口語の感じがいいと思う。 | ||
自解 | 草もち | 昔好きだった人から、今度結婚すると言う便りが。僕はまだ未練があったりします。 | ||
のたまわく学成り難し餅雑炊 | 江戸切子 | 選 | showmaru | 老いたるかつての少年が作る、長い人生訓をダシにした雑炊もまんざら捨てたものでもないさ。 |
選 | 草もち | 成句を上手く使い込んでいるなと思いました。 | ||
感想 | 白井健介 | 「学成り難し」。全くその通りでございます。 | ||
感想 | 山口あずさ | 餅雑炊って、雑煮じゃないのか? 拙句「少年太り易く学成り難し」。 | ||
感想 | 美峰 | お餅入りの雑炊はよくふうふうしないと火傷します。 | ||
風邪薬二錠を小さくあご杓る | 白井健介 | 選 | 喜誉司 | 僕の常備薬はアスピリンです。風邪などによる発熱やプロスタグランジンが関連していると考えられる頭痛や筋肉痛などの軽度から中等度の痛みに有効です。 |
選 | ぶう | |||
感想 | 山口あずさ | 熱のある子って絵になりますね。 | ||
感想 | 美峰 | この句も好きです。しゃくらなくても飲めなくはないのですがそのほうが薬を飲んだ実感が湧きます。 | ||
背徳の酒樽背負い師走かな | 松山たかし | 特選 | 風狐 | 背徳の酒樽というのがおもしろい |
感想 | 白井健介 | どんな「背徳」なのか分からないと何とも言えないですけどねぇ…。 | ||
感想 | 山口あずさ | 背徳の隠微さと、酒樽を背負うというマッチョなイメージが今ひとつそぐわない。 | ||
感想 | 美峰 | この句も好きです。でも悪いことをしても罪悪感が希薄な人の多い今日この頃「背徳」は文語のようにさえ感じてしまいます。そんな風潮がわたしは嫌いです。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 「背徳」はおおげさでしょ。 | ||
自解 | 松山たかし | 「師」で師走しか思い浮かばない低迷がいまのわたしでしょう! | ||
1点句 | ||||
冬銀河骨壺を抱く陰陽師 | 風狐 | 選 | 山口あずさ | 絵的に決まった。 |
感想 | 白井健介 | 「骨壺」だと何だか普通っぽい感じもしちゃうんですけど……どうでしょう? | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 不気味さに作為的なものを感じてしまい・・・ | ||
感想 | 美峰 | これも選句したかったです。 冷たくてこわーい。 | ||
注連飾る放射線技師アフロ髪 | (h)かずひろ | 選 | しぐなす | 「アフロ髪」が違和感ありますが、現代的で面白いので。 |
感想 | 白井健介 | 「アフロ髪」の「放射線技師」ってリアリティーがあると思ったが、「注連飾る」にはちょっと現実味が薄い感じがしました。 | ||
感想 | 山口あずさ | コミカル。 | ||
安芸備後貫く冬のひかりかな | 草もち | 選 | 風狐 | ふたつの県にまたがる句ですね。 |
感想 | 山口あずさ | 地名が変わっても同じような気がしてしまう。 | ||
感想 | 齋藤朝比古 | 俳句らしい句。ややパターン化した表現だが、大きな景が心地好い。 | ||
感想 | 美峰 | 冬の旅行を詠んだのでしょうか | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 虚子の句を連想してしまう。 | ||
マフラーで閉じた心の奥に君 | 子子 | 選 | 美峰 | アイドル全盛期の歌謡曲の歌詞のようで気恥ずかしくもすきです。 |
感想 | 白井健介 | 「君」が読んだら“感じ入る”んじゃない? | ||
感想 | 山口あずさ | 寒さは人を恋しくさせる。。。とは言うものの、甘過ぎ。 | ||
感想 | 夕茉 | マフラーと閉じた心という合わせ方がうまい。冬の寒さに重ねてはかない思い(失恋?片思い?愛おしさ?)が伝わってくる。 | ||
自解 | 子子 | すいません、これも猫句です。 | ||
大風呂敷広げヴィオロン初稽古 | 一文無 | 選 | 白井健介 | 《大風呂敷広げて弾発のヴィオロン》としても好いか。ユーモラスさがいいと思います。 |
感想 | 山口あずさ | 「大風呂敷」のダブル・ミーニングが微笑ましい。 | ||
感想 | 美峰 | 友達みんなに言いふらしまわってのお稽古。 ヴィオロンというのが大風呂敷ぶりを強調してる気がする。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 「大風呂敷広げ」と言っちゃったことで理屈の笑いになってしまったか。 | ||
凄まじき毒婦の嗤いクリスマス | 山口あずさ | 選 | 正明 | 少し月並みな感じもしますが。 |
感想 | 白井健介 | 「毒婦」の形容に「凄まじき」は野暮でしょ。 | ||
感想 | 美峰 | 場末のスナックにクリスマス行ったのですか? | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | すさまじいと言われてもぴんときませんね。 | ||
師弟から夫婦に変わる聖夜かな | 風狐 | 選 | 松山たかし | 想像力が活発に機能して、楽しくなったり、ひとり笑いしたり、あこがれたり・・。 |
感想 | 姫余 | 実体験の作品でしょうか。 だったらオメデトウございます。 | ||
感想 | 白井健介 | めでたしめでたし(?)な感じ、かなぁ…… | ||
感想 | 山口あずさ | えー、そうなんですかー。と、大袈裟に驚くのが礼儀。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | そういうこともあるのでしょうね。でもどういう師弟?なんだか知りたくなる。 | ||
感想 | 齋藤朝比古 | 奥様は18歳を思い出してしまった。年ばれちゃうなぁ。 | ||
感想 | 美峰 | そういう夫婦もいらっしゃるでしょうけど・・・ | ||
もがり笛聴く一帖の家族図会 | 五十嵐秀彦 | 選 | 白井健介 | 何だか得たいの知れない魅力 |
感想 | 山口あずさ | 貧しい家庭なのか、風流な家庭なのか、その両方か。。。 | ||
感想 | 美峰 | もがり笛というのはどんな笛なのですか?告別式で演奏するのでしょうか? | ||
よくしゃべりよく食う女鮭茶漬 | 江戸切子 | 選 | 五十嵐秀彦 | 共感できます。「鮭茶漬」というのがうまい。 |
感想 | 白井健介 | ぜんぜんふつうなんスけど。 | ||
感想 | 山口あずさ | 北島三郎が詠んだ句。のわけないよね。 | ||
感想 | 美峰 | 母を思い出しました。 | ||
珈琲の入れ方までも師に似たり | 風狐 | 選 | 美峰 | 尊敬している人の所作がいつの間にってことありますよね。 |
感想 | 五十嵐秀彦 | 「までも」としないほうがよい。 | ||
感想 | 山口あずさ | コーヒーは最初に湯を全体にゆっくり注ぎ、その後、まわりの土手を崩さないようにして入れましょう。新鮮であれば、湯を注ぐたび、まるで息をしているかのようにコーヒーが膨らみます。また最後の湯は落ちきらない内に棄てるのが美味しいコーヒーを入れるコツです。 | ||
師の通夜を白髪まじりの友と酌み | ぶう | 選 | 風狐 | |
感想 | 白井健介 | 短歌の上の句にしたい感じですね。 | ||
感想 | 山口あずさ | 天寿ですね。 | ||
感想 | 美峰 | しまった!これを選句するのを忘れていました。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 説明的 | ||
感想 | 夕茉 | まだこういう年になったことがないので深くは分からないけど、それでもなんか良いものを感じます。わたしにもいつかこういう日が来るのかな。 | ||
暮の街他人の空似とすれ違い | showmaru | 選 | (h)かずひろ | サンタクロースに限らず増殖するものが多い暮。 |
感想 | 山口あずさ | 誰に似てたのだろう? 自分にか? | ||
感想 | 美峰 | みんなコート着て足早に行き交うから。この句も好きです。わたしはよく怪しい勧誘の人に「あ!」と人違いまがいの声をかけられます。 | ||
澄んだ目のサンタ良い子にだけあげる | 山口あずさ | 選 | 喜誉司 | 子供ってかわいいなと思う反面、付き合うのはとっても苦手です。 |
感想 | 白井健介 | こういう場合『おれ良い子じゃねぇからいらねぇよ』とか言うタイプの子じゃありませんでした? | ||
感想 | 美峰 | サンタさんもケチケチしないでみーんなにプレゼントくれて「これあげるから来年もいい子にしていようね」って言ってくれればいいのにと毎年思っていてン十年経ちます。 | ||
自解 | 山口あずさ | 「良い子にだけ」というのは、すなわち差別である。 | ||
女教師に軋む廊下や着膨れて | 正明 | 選 | showmaru | 重戦車のごとく直進してこられては生徒も道を譲るしかないか。 |
感想 | 白井健介 | ともかく「廊下や」で切れるのはまずいと思うが…。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 太っていたということ? | ||
感想 | 美峰 | 太っていてなお着膨れする先生。きっと福福しくやさしい先生。 | ||
女医さんの小さき放屁や開戦日 | 一文無 | 選 | 松山たかし | わたしも近頃女医さんに世話になっています。若い整形外科医なんだけれど、力いっぱい腰を押さえたりするとこんなにきっとなるんだ!この句、開戦日は少し違和感があります。 |
感想 | 白井健介 | この「女医さん」によりますよね。 | ||
感想 | 山口あずさ | 女性の放屁は、小さければ詩になるのですね。「や」はいらないと思う。「終戦日」の方が脱力感があるかも。 | ||
感想 | 美峰 | 小さいというのはスカシッ屁ではないということですよね。真珠湾攻撃はどちらかというとスカシッ屁のイメージ。 | ||
冬日泛く宙へとベルトコンベヤー | つーやん | 選 | 江戸切子 | 冬の情景が伝わってきます |
感想 | 山口あずさ | 汽車でもゴンドラでもなく、ベルトコンベヤーが宙に登って行く。シュールかも。 | ||
感想 | 美峰 | なにを運んでるのでしょう? | ||
柔し雪身にまとう駅眠りつき | showmaru | 選 | ぶう | |
感想 | 白井健介 | この擬人法はいささか鼻につく感じが…。 | ||
感想 | 山口あずさ | 凍死寸前? | ||
感想 | 美峰 | シンシンとした雪国の夜ですね。この句も好きです。 | ||
0点句 | ||||
水仙や師匠も社長も大あくび | 松山たかし | 感想 | 白井健介 | 「大あくび」に「水仙」はちょっと似つかわしくないかと思えるのですが…。 |
感想 | 山口あずさ | 水仙の形を、口を大きく開いたところと見立てたのだと思うが、今ひとつ新鮮味に欠ける。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | バラバラのように思える。 | ||
感想 | 美峰 | 今時大あくびできる社長って羨ましいですね | ||
自解 | 松山たかし | ちょっと滑稽な句を作ってみました。 | ||
暖炉には魂の滓真っ白く | 喜誉司 | 感想 | 白井健介 | “切れ”が無くて、まだ何か続きがありそうな印象を受けてしまう句です。 |
感想 | 山口あずさ | 滓の字がいかにも汚らしいような気がする。 | ||
感想 | 水月 秋杜 | 燃え尽きた暖炉の灰は本当に軽い。 その軽さと魂の滓はうまく折り合っていると思う。真っ白く……はまだ動きそうな気がする。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 座の「真っ白」がいただけないです。 | ||
感想 | 美峰 | 火の消えた暖炉の燃えているときとは違って静。 これも好きです。 | ||
病の師 2度と出せぬか 年賀状 | 美峰 | 感想 | 山口あずさ | モチーフのような気がする。意味なく一文字空けるのはよそう。 |
感想 | 五十嵐秀彦 | いくら横書きだからと言って「二度と」を「2度と」と書くことにはちょっとなじめないものがある。 | ||
猫深し命の限り鳴らす喉 | 子子 | 感想 | 白井健介 | 強く心を打つ句。だけど「深し」がよくわからない。 |
感想 | 山口あずさ | 一匹の猫が物語を生みますね。 | ||
感想 | 美峰 | 痛ましい・・・ | ||
感想 | 風狐 | 猫探しかと思ったんですが、字が違った (^_^;) | ||
感想 | 姫余 | 「猫深し」・・。選句した理由は、猫心をもった女性になりたかったから・・!? | ||
ひとひらを頁にとぢ込む冬桜 | 江戸切子 | 感想 | 白井健介 | 「頁にとぢ込む」のわずかな間延び感が惜しい。 |
感想 | 山口あずさ | 「頁にとぢ込む」を「しほり」と言い換えれば、もっと語れるのではないだろうか。 | ||
感想 | 美峰 | 冬桜と寒桜はちがうのですか? | ||
冬ざれや竹柵を見る調教師 | 正明 | 感想 | 白井健介 | どういう「調教師」なのか甚く気になる私。 |
感想 | 山口あずさ | それを見ていたわたし。 | ||
感想 | 美峰 | 調教師というと私は馬の調教師を思い浮かべます。有馬記念は買いましたか? | ||
雑踏や 北風身に凍む 一人徒 | 美峰 | 感想 | 山口あずさ | ありきたり。一文字空けはやめよう。 |
いつの間に 教える立場 入社5年 | 美峰 | 感想 | 白井健介 | 《気が付けば教える立場新社員》というふうだと面白い気もする。 |
感想 | 山口あずさ | という感慨を句に詠んでみよう。一文字空ける必要はない。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | そのまんま? | ||
バーチャルに師の影を踏む12月 | 山口あずさ | 感想 | 美峰 | 気に入らないけど恐い先生にささやかな反抗。 |
自解 | 山口あずさ | すみません。(>恩師) | ||
ステップ&ターン鏡に師事する冬帽子 | (h)かずひろ | 感想 | 山口あずさ | タップダンサーが詠んだ句? |
感想 | 美峰 | 俳句にしては長いような気がするのですが・・・ | ||
師匠でも恋に悩みて仏の座 | 喜誉司 | 感想 | 白井健介 | そりゃそうでしょ、と思うけど…“いっこく堂”のあの“師匠”? |
感想 | 山口あずさ | 恋の悩みは永遠です。 | ||
感想 | 五十嵐秀彦 | 「でも」と言うとつまらなくなる。 | ||
感想 | 美峰 | 師匠でも恋に悩むときがあるのです。たとえ仏と慕われていても。 | ||
先生の背中小さき同窓会 | ぶう | 感想 | 白井健介 | しみじみ…… |
感想 | 山口あずさ | 軽きに泣きて三歩あゆまず | ||
感想 | 美峰 | これも好きで選句したかったです。 私の恩師はもう亡くなっているので、こういった同窓会は開けなくて寂しいです。 | ||
感想 | 夕茉 | 小学校の先生に会いに行ったときこれと似たような経験をしました。「小さき」という言葉の中に時の流れや、なつかしさ、成長したことの喜びや悲しみが感じられます。 | ||
師の句碑の冬日背負うて困り顔 | 五十嵐秀彦 | 感想 | 白井健介 | 「困り顔」という擬人法がいまひとつ効果的でないような…。 |
感想 | 山口あずさ | もしかして、下手な句だったのだろうか? | ||
感想 | 美峰 | 照れ屋な先生だったのですね | ||
師走のとある独酌魚肉ソーセージ | 白井健介 | 感想 | 山口あずさ | わびしい。 |
感想 | 美峰 | 魚肉ソーセージって今も売ってますか? |