第十六回Hi! ku City選句結果 |
9点句 | ||||
つーやん | 缶ペコとへこむ勤労感謝の日 | 特選 | 魚容 | 勤労の値打ち、勤労への感謝、ともに薄く軽い時代ですよね。缶がペコとへこむ薄さ、軽さ。うまいと思います。 |
特選 | showmaru | 缶も疲れを癒してまた再生されるのでしょうね。 | ||
特選 | しぐなす | ペコとへこむのは発泡酒の缶でしょうか。構造改革だかなんだか知りませんけど、庶民は痛みばかりで「勤労感謝の日」なんてクソくらえですね。不景気そうでナイスです。 | ||
選 | 松たかし | 文句なく「ペコ」がいい。それも勤労感謝の日の「ペコ」。いいですね。 | ||
選 | 山口あずさ | 缶コーヒーのボスみたいだけれども。 | ||
選 | ぶう | |||
感想 | 齋藤朝比古 | 結構類句ある。ただ、韻律のよろしさに救い。 | ||
感想 | 白井健介 | もし《缶ペコとつぶす勤労感謝の日》だったなら迷わず採っていた句だと思います。惜しいです…。 | ||
自解 | 魚容 | 勤労の値打ち、勤労への感謝、ともに薄く軽い時代ですよね。缶がペコとへこむ薄さ、軽さ。うまいと思います。 | ||
7点句 | ||||
しぐなす | 冬木立明日へ墜落する角度 | 特選 | げんそー | 少しムリがあるのを承知で特選。というか,大好き。 |
選 | みり | 毎日、こういった感じの木々を見ている。実感できた一句。 | ||
選 | (h)かずひろ | 「堕落」より「墜落」に惹かれる今日このごろ。 | ||
選 | 山口あずさ | 危うさが好ましい。 | ||
選 | 草もち | うまくいえませんが、スケール感を感じます。 | ||
選 | たか志 | うまい比喩だなあと思います。 | ||
6点句 | ||||
石丸風信子 | 冬雲雀海へとのびる滑走路 | 特選 | 草もち | 凛とした寒さが感じられる、素敵な句だと思いました。わが町の空港も、滑走路の先が海へ飛び出しています。 |
特選 | つーやん | |||
選 | たか志 | 滑走路で冬を感じるのって、分かるなあ。 | ||
選 | showmaru | 一筆書きみたいにすっきりした句だと思いました。 | ||
草もち | 木屋町通三条下ル雪催 | 特選 | みり | 京都の住所と季語が合っている、と感じた。 |
特選 | 松たかし | この句を特選にしては、冒険過ぎるのかもしれない。でも。若かりし頃、木屋町あたりを徘徊していた私には木屋町の新しい抒情をこの句に発見できた。そう!雪催の木屋町は嵐山とか、金閣寺とかにない心の通う風景なのだ。とくに三条下ル辺りは高瀬川と相俟って気持ちの高まる雰囲気なのだ。 | ||
選 | 齋藤朝比古 | 渋い。季語の力を感じる句。 | ||
選 | つーやん | |||
感想 | 魚容 | 木屋町通の雪催い。映画のようないい雰囲気です。忘年会の喧騒とふっとやってきた孤独。 | ||
感想 | 山口あずさ | 京都の住所は風情がありますね。 | ||
感想 |
しぐなす |
懐かしい。学生時代を思い出しました。あのへんにサーカスというパブがありましたっけ。王将もあったような気がする。でも個人的には季が動くような気がしました。。 | ||
感想 | 秀彦 | うーん、感じいい。けど、ありそうでもあるなぁ | ||
自解 | 草もち | 学生時代よく飲んだ、京都で一番しょーもない界隈です。 | ||
白井健介 | 写真の目光らせ尋ね猫に冬 | 特選 | 子子 | 猫の目が光ったのでしょうか、それとも、フラッシュをたいたの?いずれにしても、情景が目に浮かんで好きです。 |
選 | showmaru | 猫には猫なりの理由があるのかなあ。 | ||
選 | 秀彦 | 電信柱とかに貼ってありますね。飼い主の気持ちを思うと、ちょっと正視できないものがあります。まさに「冬」です。 | ||
選 | 喜誉司 | 赤目軽減しましょう。 | ||
選 | ぶう | |||
しぐなす | 冬銀河ワレハ植物未満ナリ | 特選 | 秀彦 | お、これはいいですね。カタカナも効いている。「植物未満」の人間って何者? |
選 | 子子 | 植物未満、いいですね。 | ||
選 | 喜誉司 | 私もそうです。 | ||
選 | (h)かずひろ | 「今年流行の塩基配列はこれだ!」なんて時代が来るのかも・・・。 | ||
選 | 魚容 | なにか清冽。カタカナなのも味を出しています。 | ||
5点句 | ||||
喜誉司 | 木がかなしひとりぼつちで木を描く | 特選 | ぶう | |
選 | 松たかし | 素直さに一票。木がかなしいと思えたことで成功。作者は若い人? | ||
選 | たか志 | メルヘンチックは句、好きです。 | ||
選 | 子子 | なんだか、とても哀しそう。 | ||
げんそー | おそらくはサンタが倒した木であろう | 特選 | 齋藤朝比古 | 暴走するトナカイ。可笑しいっす。 |
選 | 白井健介 | 本来“サンタクロース”を略して「サンタ」と言うことには抵抗を感じる私ですが、辞書を引くと[サンタ=「サンタクロース」の略。]というふうに出ているものが多いようなので妥協すべきなのかも…。ともあれこの句にはとぼけた味わいのユーモアがあり、とても好きな句でした。 | ||
選 | 山口あずさ | 働くサンタクロース。 | ||
選 | みり | 季語はサンタか?なんとなく、おもしろい。 | ||
松たかし | 小春日や天使が堂々組体操 | 特選 | 山口あずさ | かわいい。「森永♪」かもしれないけど。 |
選 | 齋藤朝比古 | 癒し系の句。天使の組体操、見てみたい。 | ||
選 | しぐなす | 「天使」から「組体操」の落差が意外でした。組体操してる天使ってなんだかイヤーンですけど。「天使」が「かわいい我が子」の隠喩でないことを祈ります。 | ||
選 | げんそー | 想像しちゃいますね。扇とか・・。それとも_北_に対する時事ネタでしょうか? | ||
みり | ひとりゐて蜜柑をちよつと放り上げ | 特選 | たか志 | 「ちよつと」というのがいい。はまりました。 |
特選 | 白井健介 | あえて「ひとりゐて」というふうに切り出したことが意外な程に効果的であり、以下の展開に十二分なリアリティーを醸し出しえたのではないかと感じられる。仰向けに寝て天井へ「放り上げ」、そしてキャッチする、というのを想い浮かべた。あれってかなり難しくて「蜜柑」を捕り損ねては畳にコロコロなんてことになり、“食べ物で遊んでんじゃないよッ”と叱られるのがオチ。でもまぁ今は「ひとりゐて」、やってみた訳ですね。その「蜜柑」はちゃんと食べないとダメですよ。てなわけでこの句が特選です。 | ||
選 | (h)かずひろ | 咳をしても、蜜柑を放っても、ひとり。 | ||
感想 | 山口あずさ | 蜜柑でジャグリング? | ||
感想 | 秀彦 | 俳人はなぜか一人になりたがる | ||
しぐなす | 葬式はしないでください冬紅葉 | 選 | 子子 | 冬紅葉だから殊更に。。。 |
選 | 魚容 | 「承知しました冬紅葉」とこたえてしまいそうなリズムのよい句。 | ||
選 | 秀彦 | 作者の言なのか、それとも知人の? 葬式はしないでくれ、というのが人生最後で最大のわがままなのかもしれませんね。 | ||
選 | 松たかし | わかりやすい。真っ赤な紅葉をみると人はいろんな思いに駆り立てられますよね。率直な句ですね。 | ||
選 | オクラ | |||
感想 | 山口あずさ | 葬式はしないという鮮やかな最期か。わざわざそんなこと言わなくても葬式なしの人っているんだよね。 | ||
4点句 | ||||
showmaru | キャラメルは落ち葉の中さワトソン君 | 選 | 齋藤朝比古 | 飄々とした風情が結構好み。ちなみに「落ちてるもの拾って食べちゃいけません」。と母がよく言ってた。 |
選 | 草もち | ホームズ氏も俳句をたしなまれるとは・・・・・・。 | ||
選 | 白井健介 | シャーロックホームズに関する知識が殆ど皆無な私には気の利いたことは何一つ申せませんが、とても“お洒落な句”だなぁと感心いたしました。「キャラメル」と「落ち葉」、色彩的にもその配合が絶妙ですしね…。 | ||
選 | しぐなす | かわいくて軽快。 | ||
感想 | 山口あずさ | 落ち葉の中じゃ食えない。 | ||
3点句 | ||||
齋藤朝比古 | 削られてこけし生るる雪催 | 選 | げんそー | ちょっと残酷。かなり可愛い。 |
選 | つーやん | |||
選 | 一文無 | |||
感想 | 夜来香 | これは実際経験された光景でしょう。見なくては作れない句のすがすがしさを感じました。 | ||
感想 | 山口あずさ | 「こけし」が生まれるのにふさわしい。 | ||
つーやん | 底冷えの水飲む月の裏暗く | 選 | 松たかし | 少し迷った。底冷えの水ってどんな味?冷たいのはわかるけれど、苦いのか、懐かしいのか・・・?それがはっきり結ばない。「月の裏」との取り合わせがむつかしいのかな。 |
選 | (h)かずひろ | 最近リメイクされた某映画を思い出しました・・・。 | ||
選 | 魚容 | なんだか、よくわからない句ですね。ピンクフロイドに「Dark side of the moon」ってのがありましたが、ふと、思い出しました。 | ||
感想 | 齋藤朝比古 | 冷えると暗くはべただけど、作者の言わんとするところは解る。 | ||
感想 | 秀彦 | いいと思った。思ったが、詩となる一瞬の把握自体を説明してしまったようにも感じる。措辞を一考すると大バケする句と思います。 | ||
感想 | 山口あずさ | SF俳句? | ||
(h)かずひろ | 伊勢海老や眼中人無く焼かれおり | 選 | showmaru | 海老にしてみれば心頭滅却というわけでもないでしょうが。 |
選 | 山口あずさ | 伊勢海老の眼中に人がないのでしょうね。合掌。 | ||
選 | ぶう | |||
感想 | 秀彦 | 「眼中」って誰の眼中? | ||
げんそー | 湯豆腐や明日の予定の危うくて | 選 | 秀彦 | 湯豆腐をふにゃふにゃと食っているうちに明日のことなんてどうでもよくなってきたのでしょう。 |
選 | 白井健介 | 「湯豆腐」の揺らぎはさながら「危う」さへの不安な心持ち、というのがよく伝わってくる感じがした。上手いですね。因みに旧仮名だと<危ふくて>となるのだそうな。 | ||
選 | 一文無 | |||
感想 | 山口あずさ | 「湯豆腐」のせいじゃない。 | ||
一文無 | 真っ直ぐな木から切られ十字架になる | 選 | 子子 | 言葉のリズムが良くないけど、なんだか好きです。 |
選 | 草もち | 繰り返し読むと、ふしぎな含蓄があるように思えてきました。 | ||
選 | げんそー | おもしろ。ところで十字架ってどこで売ってますか? | ||
感想 | 山口あずさ | 十字架になった木もまた受難。 | ||
子子 | 寒いのでペチカで夢を焼きました | 選 | 魚容 | 魔法使いのおばあさんは、すやすや寝ている子ども達から、ときどき夢をさらってきて、ペチカで焼きます。子どもの夢は、よく燃えるし、あたたかいのです。夢をさらわれた子ども達は、夢がなくなって、いよいよ、すやすやよく眠るようになります。うん?挫折の句かな? |
選 | 喜誉司 | その1つ前に何を焼いたんだろう??? | ||
感想 | 夜来香 | 大人の絵本的情景、夢を焼くなら、ぜひ「ペチカ」にくべてみたいです。 | ||
感想 | 白井健介 | 韻文と呼べない句であるように思うのですが、せめて《寒いのでペチカに夢を焼(く)べました》というふうにする方が好いのではないでしょうか。 | ||
2点句 | ||||
魚容 | 年輪をさらして大樹伐られたり | 選 | たか志 | 大樹が見えてきました。いいと思います。 |
選 | オクラ | |||
感想 | 山口あずさ | 長い間ご苦労様でした。 | ||
みり | 冬菊や言葉少なく迎えられ | 選 | showmaru | いい句ですね。冬菊を見直しました。 |
選 | オクラ | |||
山口あずさ | 草紅葉こわれた笑顔つくろいぬ | 特選 | オクラ | |
感想 | 白井健介 | 私の印象としては「つくろいぬ」よりも<つくろへる>ではないかなぁとそんな感じもしたのですが、どうかなぁ…? | ||
都わすれ | 音もせず降るとも云わず秋の雨 | 選 | 喜誉司 | けっこう好きです。 |
選 | みり | オーソドックスな一句。シンプルさに好感を持った。 | ||
感想 | 秀彦 | 屁もこかず | ||
子子 | カーソルを月に合わせてつぶす恋 | 特選 | (h)かずひろ | 今度から、クラッシュに備えてバックアップをしておくことにします(笑) |
感想 | 夜来香 | もうこんな関係いやーと思って、あえて自らつぶしにかかることってありますね。カーソルという言葉がサバサバ感を出していて、GOODです。 | ||
感想 | 山口あずさ | ぶちっと音がしそう。 | ||
感想 | 秀彦 | 「カーソルを月に合わせて」という措辞は発見があります。でも「恋」でないほうが良かったようです。おしい! | ||
showmaru | アドレスに濃き二重線師走入る | 選 | 秀彦 | お、なんだか怒りに満ちてますね |
選 | ぶう | |||
感想 | 白井健介 | 内容はとてもよく分かるのですが「師走入る」という措辞が熟れていない感じを受けました。惜しいです。 | ||
感想 | 山口あずさ | 住所変更したのか。それとも。。。 | ||
松たかし | 黒船や木靴の音も冬近し | 特選 | 一文無 | |
感想 | 山口あずさ | ペリーの足音でしょうか。 | ||
魚容 | 湯豆腐をつつく大工に木の香たつ | 特選 | 喜誉司 | 檜っぽい感じがしました。 |
感想 | 夜来香 | 湯豆腐の白さ、清潔さがとても効いています。 | ||
感想 | 山口あずさ | 江戸っ子かい? | ||
1点句 | ||||
秀彦 | 菊焚いて菊のいのちとともにあり | 選 | 草もち | 美しい心映えを感じる句です。 |
感想 | はちこう | 人生において、本当のことってなんだろうか、きっと、こういうかすかな悲しみの時間なのだろう… | ||
草もち | 凍裂の音響きたる凍湖かな | 選 | みり | 重厚そのもの。 |
感想 | 秀彦 | 「凍湖」まで言わないほうが・・・ | ||
感想 | 齋藤朝比古 | なにやら大仰な表現がよい。下五に飛躍がほしかった。 | ||
感想 | 山口あずさ | 「○○」に対して当たり前の「○△」だと俳句としては面白みに欠けてしまいます。 | ||
自解 | 草もち | 「凍裂」とは、木の中で水分が凍って膨張し、裂ける現象です。 | ||
齋藤朝比古 | シリアルは十一月の軽さかな | 選 | つーやん | |
感想 | 白井健介 | “「かな」止め”がちょっと強すぎるかなぁという感じがする。私なら《シリアルは十一月の軽さにて》なんてのはどうかと思うけど…。 | ||
感想 | 夜来香 | 11月にもなると朝食はシリアルだと冷たく感じるんですよね。そうゆうなにげない日常の風景も感じました。シリアルの重量感のなさって俳句的です。 | ||
たか志 | 街路樹の一枝ごとに冬立ちぬ | 選 | オクラ | |
感想 | 山口あずさ | 優等生俳句。もっと不良になって欲しい。 | ||
山口あずさ | 紅葉かつ散る僅かながらの放射能 | 選 | しぐなす | 古風な季語と「放射能」の取り合わせが意外でおもしろいと思いました。 |
喜誉司 | 冬彫み鉛の中に根を生やす | 選 | 一文無 | |
感想 | 山口あずさ | 鈍色の世界。 | ||
オクラ | 木洩れ日を集めて咲きし石蕗の花 | 選 | つーやん | |
感想 | 山口あずさ | 小さな命もがんばっている。 | ||
showmaru | 冬茜待ち合わせの木早仕舞い | 選 | げんそー | 目に浮かぶような。 |
秀彦 | ななかまど鳥どち来よと吹かれをり | 選 | 白井健介 | “オーソドックスな魅力”というのがこの句にはあると感じられて注目しました。渋い味わいが捨て難かった。 |
ぶう | 曽祖父の松の盆栽200歳 | 選 | しぐなす | 「大きな古時計」を思い出しました。人間は年齢では植物と張り合えません。「サイ」の脚韻も軽やか。 |
感想 | 秀彦 | へぇー、と素直に感心。でも200と書かず二百としたほうが。 | ||
感想 | 山口あずさ | おじいさんの時計♪に勝ちましたね。 | ||
秀彦 | 満員の冬となりたる大地かな | 選 | 齋藤朝比古 | 「満員の冬」にちょっとカタルシスあり。 |
感想 | 山口あずさ | 「満員」という語は暑苦しいが、冬が満員なのでとても寒いのでしょうね。。。 | ||
草もち | 傍聴の列に木枯らし一閃す | 選 | 一文無 | |
感想 | 山口あずさ | 風が「一閃」というのはありなのだろうかと思い、広辞苑を引いた。「ぴかりと光るくと。また、そのひらめき。」とあった。風に光りを感じさせるために用いたのだとしても、説得力が今ひとつ。 | ||
自解 | 草もち | 今を去ること○年前、私は大学の法学部生でした。授業で裁判傍聴というのがありました。あと、刑務所見学というのも。 | ||
0点句 | ||||
ぶう | 三日月に恐怖の森と化す窓辺 | 感想 | 山口あずさ | 三日月は確かに不安な感じを促しますね。 |
石丸風信子 | 乳山の谷間の先の蜜柑山 | 感想 | 山口あずさ | なにやら隠微。 |
ぶう | はらはらと誘い迷わす山桜 | 感想 | 山口あずさ | 迷わされるのも一興。 |
都わすれ | 山はまだ染まらぬ里の柿の色 | 感想 | 秀彦 | このままでは月並み調かな |
つーやん | 山の木々和毛のごとし冬至晴れ | 感想 | 山口あずさ | 山眠る雰囲気ですね。 |
子子 | 黒猫の香箱で謎を暖める | 感想 | 山口あずさ | スフィンクス vs. 黒猫 |
オクラ | 庭の木々荒らしにヒヨの急降下 | 感想 | 山口あずさ | ヒヨドリのパンク頭が好き。 |
白井健介 | 木枯らし一号かくも少女は痩せ過ぎて | 感想 | 山口あずさ | <少女を>は<少女は>の間違いでした。訂正のアナウンスが行き渡らず失礼しました。 |
感想 | 秀彦 | 「を痩せ過ぎて」という言い方はよく分からぬような・・・ | ||
自解 | 白井健介 | 後刻《木枯らし一号なほも少女は痩せたがり》と推敲したのですが、そちらの方を投句したかったなぁ…残念。 | ||
石丸風信子 | 防災の裸木開きヘリの音 | 感想 | 山口あずさ | ヘリコプターの音ってもの凄いんですよね。飛び立つときの風も凄い。<裸木>を<開>くのは風のような気もしますが。。。 |
魚容 | 踏み石の泥流れゆく時雨かな | 感想 | 山口あずさ | きれいさっぱり。 |
たか志 | 乳飲み子の寝息愛しき聖夜かな | 感想 | 山口あずさ | 乳飲み子はいつでも愛しい。毎日が聖夜。 |
喜誉司 | 木枯しにケーベル先生窓開けた | 感想 | 魚容 | 懐かしい。テレビは幼稚園の頃かな。はいはい、窓開けてましたよね。あれは木枯らしの中でしたか。そういわれるとそんな気がしてきました。画面が白黒だったからかな。 |
一文無 | 枯桜肩力抜き自在なり | 感想 | 山口あずさ | 脱力自在? |
トホ。 | 瞼の奥共に育ちしまなびやよ | 感想 | 山口あずさ | 蛍の光窓の雪♪ |
自解 | トホ。 | もうあの木はないのかな。 | ||
みり | 冬空や木の十字架はひびわれて | 感想 | 山口あずさ | 光景はいいと思いますが、表現が弱い。 |
オクラ | 朝と夜の鏡の中にいる他人 | 感想 | 山口あずさ | 乖離性人格障害。今流行のビョーキだとか。じぶんの中にあれこれおキャラが立ってしまうらしい。 |
感想 | 齋藤朝比古 | ピーターの歌の本歌取りでしょうか。 | ||
山口あずさ | 偶さかに大きく育ちし受精卵 | 感想 | しぐなす | こう言われると生き物ってすばらしいという気がします。 |
自解 | 山口あずさ | じぶんのこと。 | ||
都わすれ | いちぢくの木俣に遊び日暮れたり | 感想 | 山口あずさ | ノスタルジー。 |
白井健介 | 一葉のもみぢ栞に辞書棄つる | 感想 | 山口あずさ | 学成りがたし。 |
たか志 | 三色のカクテル甘き星月夜 | 感想 | 山口あずさ | 「星月夜」も甘い。 |
感想 | 齋藤朝比古 | 甘い甘い。 | ||
ぶう | 三日月に恐怖の森と化す窓辺 | 感想 | はちこう | 窓の外に、樹木の怪しげな動き、鳥や獣達のむごたらしい動き、遠くに家々の残骸、月の光が銃弾となって窓辺の私に飛んでくる! 私は狂ってる? |
(h)かずひろ | 聖なる夜防風林が阻む恋 | 感想 | 山口あずさ | 「防風林」に阻まれてしまうなんて。。。もっと珍しい物に阻まれて欲しい。 |
山中 竜太 | 待ち合わせツリーに積もる不安の雫 | 感想 | 山口あずさ | 来る、来ない。来る、来ない。意外性がまったくないような気が。。。 |
自解 | 山中 竜太 | 待ち合わせにこないのが不安でたまらんって感じっす | ||
松たかし | ナースらが木の匙で掬う茶碗蒸し | 感想 | 山口あずさ | じぶんで食べるのだろうか?それとも患者に食べさせている?後者だとしたら、木の匙を出す病院って、あるのだろうか。あったらいいな。 |